爺さんに始まり爺さんに終わった救出劇:尾畠さんありがとう
なんと不明の2歳児を発見したのは大分県在住の78歳の尾畠春夫さん。尾畠さん、本当にありがとうございました。警察が来ても「直接母親に渡す」と拒否する頑固な態度と心意気、御立派です。若いころから登山歴があり、山道の整備などのボランティアをされていたようですが、66歳で鮮魚店を引退して本格的なボランティア活動に入られたようです。その間、日本列島を徒歩で縦走したり、新潟県中越地震や東日本大震災でも活躍され、若い人からは師匠と呼ばれていたようです。尾畠さんからすれば若輩者の私にも師匠と呼ばせていただきたいくらい、生き方がご立派過ぎます。多くの爺さんには「尾畠さんを見習ってください」というのが一番心に響くのでないでしょうか?
ニュースのコメントでも若い人から”こんなかっこの良い爺さんになりたい”とのコメントが多く寄せられていますが、中には”感動したけど、無理!”というコメントもありました。「感動したら、無理と言わずに目指してみたら!」とアドバイスしたくなりました。物事は無理、不可能と思った時点で止まってしまいます。結果として無理でも、目指していけば何らかの成果は出るものです。リタイヤ男性に多いのはもう年だから無理と思うことです。でも尾畠さんは78才です。この方の活躍は、年だから無理と考えている高齢者に勇気を与えてくれたに違いありません。
リタイア後の男性の多くは社会活動から離れ、家に引き籠りがちになります。四六時中家にいるとと妻が嫌がるのでしぶしぶ出かけますが、ジム・図書館・公園などで過ごす人が多いようです。ジムでは特に競技大会に出るような目標もなくひたすら体を鍛えています。図書館では教養を身に着けるというよりは新聞の奪い合いでトラブルが多いようです。公園でも一人ぼっちで、仲間もなく、会話もありません。
ボランティア活動に参加してはどうですか?とお声がけしても、参加しているのはほとんど女性です。尾畠さんの「残りの人生を社会にお返しさせてもらおう」の言葉が重いです。リタイア男性がもっと社会参加すれば日本はもっと素晴らしい国になるはずです。孫を見失ったお爺ちゃんもやる気はあるので立派だと思いますが、少し不慣れで油断があったのでしょう!これに懲りずに孫育頑張ってください。
私たちも日本原始力発電所協会(https://eco-powerplant.com/)を設立し、元気な高齢者が自転車を漕いで電気を作ろうという運動を展開しています。尾畠さんを見習ってリタイヤ男性は何らかの社会活動に参加されたらどうでしょうか?